コンタクトレンズを這いつくばって見事探し当てたのは太めのババア

楽やでのライブが終わった。ギャラを貰った。千円札が4枚。たかが4枚と思われるかもしれないが、僕らにとっては貴重な4枚だ。その4枚には見に来てくれたひとたちが日々苦労しながら汗水たらして働いて貰ったお金から出ている。このことは僕らも重々承知だ。だからうまくとかきれいにとか誰にでも伝わるようにとか大事だと思うけれど、それよりももっと【らしさ】を出すことの方がその4枚は少なくともそれを見にきていると思うから。激しくても優しくてもジャズでもブルースでもチンドン屋でも何でもいい。らしくないと燃えない。燃えないゴミよりは燃え尽きるゴミの方がよっぽどいい。
そんなことをふと思った。

帰ったら、テーブルの上に納豆入りのお好み焼きがあった。それを平らげてから布団に入った。