タフワフワイとウアウアとぼういず

先日あきれたぼういずのCDを聴いていたら、「大人の四季」という曲のハワイアンパートのかけ声がカヌイ&ルラの「ウアウア(Oua Oua)」にそっくりなのに気づいた。歌詞カードには「タフワフワイの感じ」と書いてあったので、どれどれと思いAndy Ionaバージョンの「タフワフワイ」を聴いてみると、なるほど曲の進行が「ウアウア」にそっくりだった。今まで全然気がつかなかったが、ということはつまり「ウアウア」はおそらく「タフワフワイ」を元につくられた曲なんだろう。その「タフワフワイ」にはさらに「カウア・イ・カ・フアフア・イ」という原曲があるそうだ。あきれたぼういずはカヌイ&ルラも聴いていたのか? 「ウアウア」の録音は1933年、「大人の四季」は昭和14年(1939年)の録音ということなので、それは大いにあり得るんじゃないだろうか。
…と、あれこれ考えていると頭のなかがハワイ語のカタカナであふれ、おまけに牧伸二まで出てきて歌いだす始末でどんどんややこしくなってくるので、こまかいことはあまり考えずにただハワイ音楽を楽しむのがよいなという結論に達しました。でも意外にもあきれたぼういずが古のハワイへの架け橋をつくってくれたようでちょっとうれしかった。

ところでふつうのギターは寝ながらでも弾けるけれど、スチールギターはひざの上に置いて弾く性質上寝ながら弾くのがむずかしく、そのゆるやかで大らかな響きとは裏腹に「ちゃんと」座って弾かないといけないので、どうにかリラックスした体勢で弾けないだろうかと考えた。
ふつうのギターなら、おかしな体勢をしていてもたいていは弾けてしまう。よほどややこしい体位でない限り、あおむけになりお尻を浮かせて足を壁に伸ばす「逆立ち弾き」や、そこから腰を曲げてつま先を床にくっつける「ストレッチ弾き」などいろいろなバリエーションを楽しめる。
ということで試してみたのが、布団にうつぶせになり、夜ランプのもとで読書をするように枕元にスチールギターを寝かせ、枕にあごを乗せて演奏するスタイル。夜な夜なそろばんをはじいて帳面をつける商売人のようにも見えなくはない。こち亀でそんなようなシーンがあったっけ。

結果としては、ひじょうに弾きづらく(あごは上げたほうがよい)、首のあたりがだんだん痛くなり、体勢的に少々ツライことがわかった。



実験に使用したテスコ製と思われるラップスチールギター。集会所の机みたいな木材でつくられている。