THE FONOTONE YEARS 1958-1965

買いましたジョン・フェイヒィのFONOTONE音源BOX。
梱包した人が糊のついた手で作業したのか手アカなのかわからないけど、なんかところどころベタッとしたものが付いていて、ぬぐったらボール紙の箱の表面が少し剥がれて、しかもCDに小さな傷がついてたりして一瞬「返品」という言葉が頭をよぎりましたが肝心のCDを聴いたらそういった些末なことはどうでもよくなりました。
CD5枚組、まだ2枚目までしか聴けてないけれどすごいボリューム。1曲づつ、チューニングなども細かく載っている曲解説もなかなかよい。若かりしフェイヒィのブルーズな歌声も聴ける。
タコマからの初期作と比べるとより素朴で、おなじみの曲も初めて聴く曲も、なんだかおんなじようにスッと耳に入ってきて懐かしいような感じさえするのはなんだろう。「ブラインド・トーマス」を演じていたダミ声の歌声なんて聴くと特に、フェイヒィがブルースにものすごく夢中なだけのふつうの青年に思えて親しみすら感じる(全然ふつうじゃないんだけど)。でもやっぱりこの時代からフェイヒィのギターはフェイヒィの音だ。音の背後にうっすらとおそろしいものが漂っている。


ゆっくり聴いて噛みしめたいと思う。